かつて「看護婦」と呼ばれていた役割は「看護師」に名称を変えて、男女問わず従事している職業として認識されるようになりました。しかし、男性看護師はまだまだ少数派です。女性が多い職場がほとんどであり、男性としての悩みを持つ人は少なくありません。どうしても女性の多い職場では、女性特有の派閥やマウントといった人間関係の衝突が発生しやすいもの。そんな中で男性が上手く立ち回るためには、女性に受け入れられる存在になることを目指すのが大事です。
男性が女性の中に入ると「自分は異性だから」と遠慮がちになってしまう場面もあるかもしれません。しかし、シャイで話しづらい雰囲気を醸し出していると、女性側からも警戒されてしまいます。警戒心を解くためにも、なるべく声掛けをして、女性の話を聞くようにしましょう。話を聞いて、それに共感する姿勢を見せるのが重要です。それにより、女性も心を開きやすくなります。ただ、気を付けたいのが「あの人ばかり特別扱いされている!」と誤解されて妬まれることです。そう言われない為にも、全員と平等に接することを心がけましょう。
また、男性看護師は、男性看護師ならではの仕事の悩みを打ち明けられない傾向にあります。職場内で相談できる人がいないのであれば、男性向けの看護に関する講演会や勉強会に参加して仲間を見つけると良いでしょう。看護業界は女性が多く、気を遣う場面も多いでしょう。大変な現場ですが、男性だからできる看護の形があります。例えば、同性の利用者さんの性別に関わる悩みや、女性の看護師に頼みにくいことなどを聞いてあげられる人材になれます。普段の業務内でも、力仕事や体力面で重宝されます。これから男性看護師はますます増えていくことが予想されます。男性看護師として積んだキャリアは、大きな武器になるはずです。